【日経225先物取引が判る金融取引入門】
リスクを軽減する取引方法としてある銘柄を買うのと並行して、他の銘柄を
売るという組み合わせ取引を行うことは絶対的有利になります。
例えば、商社の 先物ディーラーやブリオンディーラーは、商品間、市場間、
隔月間の価格差の理論値を頭に描いており、相場がその理論値をかけ離れ
ると理論値に戻る方向に売買を行います。
端的な例が、ニューヨークの 金の価格が同じになるはずだという考えです。
事実、両価格には、時間の経過と 為替の変動があるので、金の価格が
厳密に同じ価格になるのは瞬時の出来事となります。
その瞬間を捉えようとしても人間では見極める事はできません。
沢山の人達が同じように考え、同じように行動する事で、そのときようやく
価格は同じ方向へと動くのです。
上述した事から、 裁定取引を行う場合は、厳密な計算式よりも、この値差
であれば、皆おかしいと思うはずだという感覚だけが、救いとなるのです。
実践するにあたり、例えば、 トウモロコシと大豆の価格差など、相関性の
高い銘柄間の価格比較を行ったり、当限と先限の直先差の変動等が
目の付けどころとなります。
ポイントとしては、これらの差が、普段より大きくかけ離れたときを絶対に
見逃すことなく仕掛けにはいります。
普段からどういった状態が普通であるかを把握した状態でなければなりません。
事実、比差や比価のチャートをみれば歴史的経緯は一目瞭然です。
また、注意点としては、アービトラージ(裁定取引)を行った場合、利益がでた
方だけ反対売買をして利益を確定し、損失が出ているほうを放っておきがちですが、
これは両建てと同じで、絶対厳禁です。
アービトラージ(裁定取引)とは、2つの物がセットで考えられるべきです。
売買は2つの商品を同時に建てて、閉じるときも同時に行って初めての裁定て取引が
成り立つことから、強い意志力、自分自身をコントロールする力が絶対的に必要です。
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